～第4回「三つ巴の時代」～

前回は、鹿児島からの「都市対抗」への歴史を紹介させてもらいました。
前回、書いたように鹿児島の古い野球ファンには「鹿鉄」の名前は有名ですが、実は鹿児島には「鹿鉄」以外にも社会人野球チームがありました。

ひとつは、「鹿児島市電」（現在の鹿児島市交通局）。昭和26年から37年までの11年間、活動していました。
プロ野球選手も輩出するなど、「鹿鉄」と二強時代と言われた時期もありましたが終に「都市対抗」出場の夢はかないませんでした。

そして、もう1チームは「鹿児島トヨタ」。昭和30年から33年の4年間、活動していました。プロ野球ＯＢなどを交えチーム編成しましたが、当時の記録をみると「鹿児島市電」には勝利しているものの、「鹿鉄」にはなかなか勝てなかったようです。

当時を知る野球ファンに話を聞くと、鴨池市営球場（現市民球場）での都市対抗鹿児島予選は客席が満席になるほどのにぎわいで、熱狂的な応援合戦だったそうです。
おそらく、この昭和30年からの三つ巴の4年間が鹿児島の社会人野球にとって一番華やかだった時代なのではないでしょうか。
また、いつか鴨池球場を満員にしてみたいですね！